「子育て前とは違う仕事をしてみたい」
「せっかく資格を取るなら、この先も仕事に困りにくい資格がいい」
そんなふうに考えている30代・40代の女性も多いのではないでしょうか。
子育て中は、勤務時間や休日を優先して仕事を選ばなければならないこともあります。
でも、なんとなく
「働ければどんな仕事でもいい」と考えているわけではありませんよね。
ママ友との会話で仕事の話になったときにも、
- 「将来のことを考えて、資格の勉強を始めた」
- 「資格を取って、新しい業界の仕事を始めた」
と話せるような、自分自身もちょっと前向きになれる仕事を選びたいという気持ちもあると思います。
そこでこの記事では、単に生活に役立つ資格や履歴書に書ける資格ではなく、
未経験から新しい仕事につなげやすい資格を中心に厳選しました。
子育て中の女性が「食いっぱぐれない資格」を選ぶ4つのポイント

有名だから、簡単そうだからという理由だけで資格を選ぶと、
「取ったけど、どんな仕事に使えばいいの?」となることがあります。
特に異業種への転職を考えているなら、
資格の取りやすさだけでなく、その先の仕事まで考えて選ぶことが大切です。
① 資格を取った先に仕事がある
今回もっとも重視したのが、資格取得後の仕事をイメージできることです。
たとえばFPやMOSは、生活や仕事に役立つ資格です。
ただし、資格を持っているだけで特定の仕事への転職につながるとは限りません。
この記事では、
資格取得
↓
資格を活かせる求人を探す
↓
未経験から新しい業界へ入る
という流れを作りやすい資格を優先しました。
「何の資格を取ろう?」だけでなく、
その資格を取った自分がどこで働いているのかまで想像してみましょう。
② パートなどからでも実務経験を積める
子どもがまだ小さいなら、資格取得後すぐにフルタイム正社員になることだけが正解ではありません。
パートや短時間勤務など、家庭に合った働き方から新しい業界に入る方法もあります。
たとえば35歳で未経験の業界に入り、5年間働けば、40歳になったときにはもう
「未経験の40歳」ではありません。
資格+5年間の実務経験がある40歳です。
今は家庭を優先して働きながら経験を積み、子育てが落ち着いてから次のキャリアを目指す。
これも立派なキャリアの作り方です。
③ 40代・50代になってもキャリアを伸ばせる
資格を選ぶときは、今の働きやすさだけでなく、5年後・10年後も考えてみましょう。
- 勤務時間を増やす
- 正社員を目指す
- より条件のいい職場へ転職する
- さらに専門性を高める
資格と実務経験が積み上がっていれば、家庭の状況が変わったときに選択肢を広げやすくなります。
30代・40代で資格を取るなら、
年齢を重ねても経験を活かせる仕事かまで確認しておきたいところです。
④ 「新しい仕事に挑戦したい」と思える資格を選ぶ
資格を取る意味は、収入や転職だけではありません。
家事や育児に追われていると、自分自身のキャリアについて考える時間はどうしても少なくなります。
だからこそ、
自分の将来のために専門的な勉強を始めることが、自信につながることもあります。
せっかく時間を作って勉強するなら、
「この資格を取って、新しい仕事に挑戦してみたい」と思える資格を選んでみてください。
子育てしながら取れる「食いっぱぐれない資格」7選
今回紹介するのは、次の7資格です。
| 資格名 | 種類 | 学習期間の目安 | 専門性・将来性 |
|---|---|---|---|
| 宅地建物取引士 | 国家資格 | 6か月前後 | ◎ 不動産業界で長く活かせる |
| 建設業経理士2級 | 公的資格 | 3〜6か月程度 | ◎ 建設×経理の専門性 |
| 保育士 | 国家資格 | 6か月〜1年程度 | ◎ 保育・児童福祉分野で活かせる |
| インテリアコーディネーター | 民間資格 | 6〜8か月程度 | ○ 実務経験との組み合わせが重要 |
| 登録販売者 | 公的資格 | 3〜6か月程度 | ◎ 身近な店舗で活かしやすい |
| 介護事務 | 民間資格 | 3〜4か月程度 | ○ 介護業界+介護保険の知識 |
| 社会保険労務士 | 国家資格 | 1年前後〜 | ◎ 人事労務・独立まで広がる |
※学習期間は、初学者が仕事や子育てと両立しながら学ぶ場合の目安です。学習時間や受験時期などによって異なります。
この7資格は、すべて同じタイプではありません。
未経験から仕事につなげやすい資格もあれば、
特定の業界へ入って経験を積むことで価値が高まる資格もあります。
「一番簡単そうだから」ではなく、
レベルアップした自分はどこで働いているかを考えながら見ていきましょう。
宅地建物取引士|不動産営業以外でも活かせる国家資格
宅地建物取引士(宅建士)は、不動産取引に関する専門知識を持つことを証明できる国家資格です。
宅建というと「不動産営業」をイメージする人も多いでしょう。
しかし、資格を活かせるのは営業だけではありません。
不動産事務・宅建事務・契約関連業務など、営業以外の仕事を探すこともできます。
そのため、
- 不動産・住宅業界に興味がある
- できれば事務系の仕事がしたい
- 知名度のある国家資格を取りたい
という女性にも候補になります。
子どもが小さい間は、パートや事務系の求人なども含めて業界への入口を探し、
まず実務経験を積む。
その後、家庭の状況に合わせて働き方を広げていくという考え方もできます。
宅建=不動産営業だけではないということは覚えておきましょう。
建設業経理士2級|「建設×経理」で事務職に専門性をプラス
事務や経理への転職を考えると、まず簿記を思い浮かべる人が多いでしょう。
そこで、あえて検討したいのが建設業経理士2級です。
建設業経理士は、建設業特有の会計や原価計算などを学ぶ資格です。
一般的な経理知識だけでなく、「建設業の経理が分かる」という専門性を持てます。
建設業界も需要は高いのに働き方改革は進んでいるので、
なんとなく入れた事務職で暇すぎて成長の実感がないといった失敗もしにくいです。
保育士|子育て経験も活かしながら長く働ける
保育士は国家資格で、保育園をはじめ児童福祉分野などでも資格を活かせます。
もちろん、自分の子どもを育てることと、仕事として子どもを預かることは別物です。
それでも、子どもとの接し方や保護者の気持ちなど、
子育てを通じて得た経験が役立つ場面はあります。
また、正社員だけでなくパートなども選択肢になるため、
子どもが小さい
→ パートなどで経験を積む
→ 子育て後に勤務時間を増やす
といったキャリアも考えられます。
また、60代になってからも、
児童クラブなど求められながら働く職場に困りにくいです。
インテリアコーディネーター|「好き」を新しい仕事につなげる
「昔からインテリアを見るのが好き」
「住宅やリフォームに興味がある」
そんな人なら、インテリアコーディネーターも候補になります。
未経験なら、
- インテリア事務
- コーディネーターのアシスタント
- 住宅・リフォーム関連職
なども含めて業界への入口を探し、実務経験を積んでいく方法があります。
今回この資格を選んだのは、「安定しているから」というよりも
30代・40代からの転職なら、
「昔から好きだったことを仕事にしてみたい」という気持ちも大切にしてほしいからです。
資格+実務経験を積み重ねながら、専門職を目指していきましょう。
登録販売者|パートから資格を活かして経験を積みやすい
子育て世代との相性で考えると、登録販売者は注目したい資格です。
登録販売者は、一般用医薬品のうち一定範囲の医薬品を販売できる専門資格です。
ドラッグストアなど身近な店舗で資格を活かせるため、
資格取得後の仕事をイメージしやすいのがメリット。
さらに正社員だけでなく、パート・アルバイトなどの求人も探せます。
店舗によって勤務曜日や時間は異なりますが、全国にドラッグストアなどの勤務先があるのも強み。
「家の近くで資格を活かせる仕事を探したい」という人にも向いています。
👉関連記事:登販、医療事務、調剤事務の将来性比較
介護事務|介護業界への入口+介護保険の知識も身につく
事務系資格では医療事務が有名ですが、今回あえて紹介したいのが介護事務です。
ただし、介護事務は資格がなければ働けない仕事ではありません。
それでも子育て世代におすすめする理由は、
介護業界のニーズは高い+これからの生活にも知識を活かせる
からです。
30代・40代になると、少しずつ親の介護について考える機会も増えてきます。
仕事のために学んだ介護保険などの社会知識が、自分や家族の生活でも役立つ可能性があります。
社会保険労務士|本気で一生モノの専門性を目指したい人に
最後は、ここまで紹介した資格とは難易度が大きく変わります。
「時間がかかっても、本気で専門性を身につけたい」
という人に検討してほしいのが、社会保険労務士(社労士)です。
社労士は、労働・社会保険に関する専門家であることを証明する国家資格。
資格取得後は、
- 社労士事務所
- 企業の人事・労務
- 社労士補助などの関連業務
- 将来的な独立
など、専門性を活かしたキャリアを考えられます。
その代わり、
短期間で転職したい人向けではなく、
本気でキャリアを作り直したい人向けの資格として考えましょう。
迷ったら「取りやすい資格」より「やりたい仕事」から選ぼう
7資格を見ても「結局どれがいいんだろう?」と迷うかもしれません。
そんなときは、資格の難易度から選ぶのではなく、資格を取ったあとにやってみたい仕事から逆算してみましょう。
- 事務・経理の専門性を身につけたい
→ 建設業経理士2級・介護事務 - 住宅・不動産業界に興味がある
→ 宅地建物取引士・インテリアコーディネーター - 子育て経験を活かしたい
→ 保育士 - 身近な場所で資格を活かして働きたい
→ 登録販売者 - 本気で専門職としてキャリアを作りたい
→ 社会保険労務士
そして、資格講座へ申し込む前に一度やってほしいことがあります。
それが、実際の求人を見ることです。
たとえば宅建なら、自宅から通える範囲で「宅建 未経験」「宅建事務」と検索してみる。
登録販売者なら、近所のドラッグストアの求人を見てみる。
すると、
「この資格なら家の近くにも求人がある」
「思っていた仕事内容とはちょっと違う」
といったことが、資格を取る前に分かります。
資格を取ってから仕事を探すのではなく、仕事を調べてから資格を取る。
資格選びで失敗しないためにも、ぜひ意識してみてください。
資格取得の費用を抑えたいなら教育訓練給付制度も確認しよう
資格を取りたいと思っても、子育て中は教育費や生活費など、何かとお金がかかります。
「家計から自分の資格取得に何万円も使っていいのかな……」
と迷う人もいるでしょう。
そんな人は、通信講座へ申し込む前に教育訓練給付制度も確認してみてください。
教育訓練給付制度は、一定の条件を満たす人が
厚生労働大臣の指定する教育訓練を受講・修了した場合に、
受講費用の一部が支給される制度です。
ただし、
同じ資格を目指す講座なら、どれを選んでも対象になるわけではありません。
対象講座や利用条件が決められているため、申し込み前の確認が大切です。
通信講座を比較するときは、
- 受講料金
- 学習期間
- サポート内容
- 教育訓練給付制度の対象か
まで確認して選びましょう。
たとえば▶ユーキャンの教育訓練給付金対象講座
まとめ|資格は「取れるか」より「その先で働けるか」で選ぼう
子育てをしながら資格の勉強時間を作るのは簡単ではありません。
それに資格を取得すれば必ず希望する会社へ転職できるわけではありません。
だからこそ、
「何となく知ってる資格だから」
という理由だけで資格を選ぶのはもったいないです。
資格を選ぶときは、
「この資格を取ったら、私はどんな仕事をしているだろう?」
と想像してみてください。
特に子育て中なら、最初から理想の正社員求人だけに絞らなくてもいいでしょう。
そこで新しい業界の経験を積み、子育てが落ち着いたら勤務時間を増やす。
さらに経験を積んだ先で、正社員転職やキャリアアップを目指す。
そんな働き方でもいいのです。
これから先も働いていくための「資格+実務経験」を、今から少しずつ積み上げていくこと。
それが、子育て世代にとっての「食いっぱぐれにくい働き方」につながります。
