看護師として働きながら、
「いまの現場だけでいいのかな」「もっと自分の可能性を広げたい」
そう感じたことはありませんか？
医療現場の経験は、そのままにしておくにはもったいないほど価値のあるスキル。
近年は、看護師資格に“もう一つの国家資格”を組み合わせて、
キャリアの幅を広げる人が増えています。
本記事では、看護師と相性の良いダブルライセンス7選を紹介します。
働きながら取得できる資格や、将来につながる選び方のポイントをまとめました。
あなたに合った“＋αの資格”を見つけて、次のステージへの準備を始めましょう🌸
看護師が追加で資格を取るメリット
看護師としての専門知識や経験をベースに、もう一つ資格を取得することで、
キャリアの選択肢が一気に広がります。
現場を続ける人にも、少し違う分野に挑戦したい人にも、
“ダブルライセンス”にはこんなメリットがあります。
① 転職・キャリアチェンジの幅が広がる
資格を持つことで、病院・介護・行政・企業など、働けるフィールドが拡大します。
特に看護師資格は他職種からの信頼が厚く、別分野でも「医療の専門家」として評価されやすいのが強みです。
② 体力に左右されない働き方ができる
夜勤や現場の忙しさに不安を感じても、
ケアマネや社労士のようにデスクワーク中心の職種なら、長く働き続けることが可能です。
将来のライフステージを見据えた“働き方のセーフティネット”にもなります。
③ 専門性を深めることで信頼が高まる
認定看護師や専門看護師など、同じ看護分野でも資格を通じて専門性を深めることで、
チーム内でのリーダーシップや教育的役割を担いやすくなります。
「現場＋資格」で得たスキルは、転職市場でも評価されやすいです。
④ キャリアの不安を減らし、将来に備えられる
資格を持つことは、万が一の転職やブランクにも強くなるという意味でも大きな安心材料。
収入・働き方・キャリアアップなど、どんな選択をしても“自分で道を描ける”自信につながります。
看護師と相性の良い資格一覧
看護師資格をベースに、さらにキャリアの幅を広げられる代表的な資格をまとめました。
ここでは、難易度・キャリアの方向性・将来性の3つを比較しています。
| 資格名 | 難易度 | キャリアの方向性 | 将来性・特徴 |
|---|---|---|---|
| ケアマネ（介護支援専門員） | ★★★☆☆（中） | 介護・在宅・地域連携 | 高齢化社会で安定需要。看護経験をそのまま活かせる。 |
| 保健師 | ★★★★☆（やや高） | 行政・学校・企業・健康支援 | 公務員人気。体力負担が少なく長期キャリアに向く。 |
| 社会福祉士 | ★★★★☆ | 医療・福祉・相談支援 | チーム医療・地域包括で活躍。通信課程でも取得可能。 |
| 社労士（社会保険労務士） | ★★★★★（難） | 労務・法律・独立・企業支援 | 医療現場＋法律知識で差別化可。独立開業も視野に。 |
| 認定看護師／専門看護師 | ★★★★☆ | 現場スペシャリスト・教育・管理 | スキルを深めるキャリアアップ型。院内評価にも直結。 |
| 公認心理師 | ★★★★☆ | 精神科・教育・産業領域 | メンタルケア分野で注目。社会的認知度が上昇中。 |
人気の資格の組み合わせと特徴
ケアマネ（介護支援専門員）
看護師として5年以上の実務経験があれば、通学なしで受験できる資格。
介護・在宅・地域連携の場でマネジメント職として活躍でき、
「現場の知識＋調整力」を強みにできるのが特徴です。
こんな人におすすめ
現場を離れても看護経験を活かしたい
体力的にきつい夜勤からシフトしたい
高齢者支援や地域医療に興味がある
将来は介護施設や居宅支援事業所で、利用者や家族を支える“まとめ役”として働く道も。
保健師
看護師資格に加えて、大学または指定の養成課程での学びが必要。
ただし、一度取得すれば行政・学校・企業などで長く働ける安定職です。
こんな人におすすめ
健康教育や予防医療に関心がある
公務員として安定したキャリアを築きたい
体力よりもコミュニケーション力で貢献したい
通学が必要な分、時間はかかるものの、
“夜勤なし・定時勤務”のキャリアに切り替えられる大きなメリットがあります。
社会福祉士
福祉や地域包括ケアの分野で活躍できる国家資格。
通信課程で取得可能なため、看護師として働きながらでも挑戦できます。
こんな人におすすめ
チーム医療や地域連携に関心がある
医療と福祉の橋渡し役になりたい
患者さんや家族の“生活面の支援”にやりがいを感じる
医療機関でもソーシャルワーカーとしての活躍が増えており、
「看護＋福祉」の視点を持つ人材は今後さらに重宝されるでしょう。
社会保険労務士（社労士）
国家資格の中でも難易度は高めで、合格率は約5％。
ただし、看護師学校や養成課程の修了内容によっては受験資格を満たす場合もあります。
受験資格の可否は人によって異なるため、
公式サイトの「受験資格・免除資格の事前確認ページ
」で必ず確認しておきましょう。
独学や通信講座で学べるため、働きながらの受験も可能。
合格後は企業の労務管理や社会保険の手続き、独立開業など、
“現場の経験＋法律知識”を活かして新しいキャリアを築けます。
こんな人におすすめ
働きながら資格取得を目指したい
医療現場の経験を社会全体の“働き方”に活かしたい
在宅・独立など柔軟な働き方に興味がある
認定看護師・専門看護師
臨床スキルをさらに高め、現場でリーダーシップを発揮できる資格。
教育課程や研修への参加が必要ですが、
“キャリアアップ型のダブルライセンス”として人気があります。
こんな人におすすめ
現場でスキルを極めたい
チームリーダーや教育職を目指したい
看護を「深く・長く」続けたい
専門分野での知識が評価され、
職場での信頼度・待遇アップにもつながりやすいのが魅力です。
公認心理師
大学・大学院での指定科目修了が必要な国家資格。
心理的支援・カウンセリングの専門職として医療・教育・企業など幅広く活躍できます。
こんな人におすすめ
精神科やメンタルケア分野に関心がある
対人援助をより深く学びたい
将来はカウンセラーや講師業も視野に入れている
メンタルヘルスへの関心が高まる今、
「看護×心理」は今後さらに需要が増える注目の組み合わせです。
資格を選ぶときのポイント
どの資格も魅力的ですが、焦って選ぶよりも「自分がこれからどう働きたいか」を軸に考えることが大切です。
同じ看護師でも、求める将来像によって“取るべき資格”は変わります。
① 目的を明確にする
資格はゴールではなく、“理想の働き方”へ近づくための手段です。
同じ看護師でも、目指す方向によって選ぶべき資格は変わります。
たとえば
看護師＋ケアマネ：セカンドキャリア・安定ルート。現場経験を活かして長く働きたい人に。
看護師＋保健師：行政・学校・企業などで活躍できる公衆衛生キャリア。
看護師＋社労士／社会福祉士：医療から社会へ。キャリアチェンジや独立を視野に入れる人向け。
看護師＋認定看護師／専門看護師：現場スペシャリストとしてスキルを深めたい人に。
このように、資格を“将来どんな形で看護を続けたいか”という視点で選ぶと、自然と答えが見えてきます。
② 働きながら取得できるかを考える
看護師は忙しい仕事だからこそ、「無理のない学び方」を選ぶのも大事なポイント。
通信講座や夜間スクールなど、働きながら挑戦しやすいルートを選ぶと、モチベーションも続きやすくなります。
反対に、大学進学が必要な資格（保健師・公認心理師など）は、長期的な計画を立てて準備を進めるのが理想です。
③ ライフステージとのバランスを取る
結婚・育児・親の介護など、ライフステージが変わるタイミングでは、
“現場から少し距離を取る働き方”を意識する人も増えます。
そんなとき、夜勤や体力仕事に頼らない働き方ができる資格（ケアマネ・社労士など）は大きな支えになります。
④ 「社会にどう関わりたいか」で選ぶ
看護師としての経験は、医療の中だけでなく、社会全体で生かすことができます。
地域や家庭を支えたい → ケアマネ・社会福祉士
働く人を守りたい → 社労士・保健師
心のケアを支えたい → 公認心理師
自分の“やりがいの方向性”を見つめ直すことで、資格が人生の次のステージを照らしてくれます。
⑤ 無理せず、まずは「情報を集める」から
資格取得には時間もエネルギーもかかります。
まずは、資料請求やオンライン説明会、通信大学の情報などを集めて、
自分にとって続けやすい学び方を見極めるのが第一歩です。
焦らず、自分のペースでステップアップしていきましょう。
まとめ｜“＋αの資格”が、これからの看護師人生を支えてくれる
看護師として経験を積む中で、「この先のキャリアをどう広げよう」と考えるのは、
自然なステップアップの流れです。
現場の変化や働き方の多様化が進む今、
“もう一つの資格”を持つことで、自分らしいキャリアの形を選べるようになります。
ケアマネや保健師のように看護スキルを活かせる資格もあれば、
社労士や社会福祉士のように、医療の枠を越えて活躍できる道もあります。
どんな資格を選ぶにしても大切なのは、
「どんな未来を描きたいか」から逆算して考えること。
焦らず、自分のペースで知識を積み重ねていけば、
資格はきっと、これからのキャリアを“広げる味方”になります。
🌸 未来の自分に投資するつもりで、“看護師＋α”の可能性を広げていきましょう。
