もともと本当にやりたくて始めたわけでない仕事を
しばらく続けていると
はじめは覚えることもあって頑張れますが
だんだん面白くなくなってくる。
とくに30代などは、まわりも結婚したり転職をする人も
まわりに増えてきて、環境の変化も感じるころです。
かと言って、すぐに転職したい仕事や分野があるわけではない、
でも今の会社に一生いるつもりはないから、
転職したい気持ちが大きくなったときや、
タイミングが来た時に
どんな職場でも重宝されるような資格や、
いざとなったら就職先に困らないような
資格をとっておきたいという人もいるでしょう。
最近では“リスキリング”なんて言葉も使われるようになり、
資格をとることを考える人も増えてきているようです。
ただ、資格といっても、国家資格だけでも約300種類以上あります。
また、公益社団法人 全日本能率連盟によれば、
民間資格を合わせると資格は数千あると言われています。
中でも、民間資格は受験条件や資格更新、免許の範囲などについて法律の規制がなく、
民間団体や企業が独自の基準で認定や認証を行っています。
なので、資格と一口に言っても、「質」にはバラつきがあります。
もちろん、難易度も様々です。
他にも「5大国家資格」とよばれるものをあります。
3大国家資格である弁護士・公認会計士・不動産鑑定士に
加えて、弁理士・技術士を含めた5つの国家資格を指します。
この資格をとれば、確かに就職には困らず、つぶしがきくでしょうが、
そこまでモチベーションも高くない状態で臨むのは現実的でないです。
どうせ取るなら高みを目指したいという人にはおすすめです。
でも、ここではまずは特にやりたいことが決まっているわけではないけど、
夜のすき間時間や休みの日などを入れて、
1日30分~2時間程度の勉強時間でとれるような資格や
今後必要とされてくるであろう資格をピックアップしてみました。
ジャンル別にまとめてみたので参考にしてみてください。
デジタル・IT分野
今働いている職場があればそちらをイメージしてみてください。
これだけ、IT化が進んでいる世の中ですが、
仕事の中で色んな種類の機器やソフトを抵抗なく
使いこなしている人は少ないのではないでしょうか。
パソコンひとつをとってみても、インターネットに繋がらなくなった
だけで、どうして良いか全く分からないという同僚や先輩も
多いと思います。
実際にデジタル・ITの分野は専門職以外の人は苦手な人が多いです。
さらに今後はクラウド、サイバーセキュリティ、デジタルマーケティングなど
どんどん扱う規模も大きくなりますし、
世の中のあらゆるサービスが急激な変化を遂げているのに対し、
それを管理できる人材は不足していると言われています。
そんな中で、基本的なIT関係の知識を持っているというのは、
日常生活でも便利に通信したり、データを管理したりと
仕事以外にも活用することができます。
そういう意味でもつぶしがきく資格といえるでしょう。
デジタル・ITの分野で始めやすいおすすめの資格
【国家資格】ITパスポート・情報セキュリティマネジメントなど
ITパスポートは財務、法務などからセキュリティ、ネットワークなど
社会人・会社人に必要な知識がバランスよく身に付けられます。
そこからステップアップして情報セキュリティマネジメントなどの
資格を取っていくなど目標は立てやすいです。
また3~6か月の勉強で頑張れば国家資格がとれるというのも魅力です。
【民間資格】MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
Word、Excel、PowerPointなどの利用スキルを証明するマイクロソフト社が主催する資格です。
実技形式の試験なので、社員教育でも導入されている企業もあり、
転職の時にアピールしやすい資格です。
資格は取ったけど、仕事とか転職に役立たないかもしれないものも
ありますが、MOSは普段の仕事でも作業効率アップに直結するので、
勉強して損はないと言えます。
経営・経理分野
会計や税務などの経理分野は時代の流れに左右されにくいです。
数字から会社の経営状態を把握する資格の価値は根強く、
数字を読み解く力がつけば交渉事にも説得力が増しますし、
独立しやすい資格も多いです。
また、お金の流れに関する知識を得ることで自分の将来設計や
保険選びなどにも役立ってくるので、生活に役立せることもできます。
経営・経理分野のおすすめの資格
【国家資格】中小企業診断士
資格取得に必要な勉強時間は約1,000時間と言われているので、
約1年の準備期間がいります。
なので、この記事で紹介している資格の中では難易度が高い方ですが、
商工会議所などの公的機関や融資判断をする金融機関などに
転職先として有利だったり、
税理士事務所や公認会計士事務所、司法書士事務所などにも
重宝されたりします。
【民間検定】統計検定
データに基づいて客観的に判断し、解決する能力は身に付けて
いる人は意外と少ないです。
会社でも資料でとりあえずグラフなどは作っているけど、
そこから何か建設的な会議はされていないケースも多くあります。
実際に、上司が昨年と比べて数字が落ちてるから
もっと頑張るようにというだけでは、
モチベーションが上がらないのも当然です。
反対にデータをもとに客観的に問題提示し、新しいテーマを
もって仕事をすれば、チームの士気も上がるし、
中間管理職の人などにも勉強してみてほしい資格のひとつです。
【ファイナンシャルプランナー】
保険外交員がもっているイメージも強いかもしれませんが、
国家資格と民間資格とあり、資格取得条件も様々です。
色んな知識や業種と掛け合わせやすい資格でもあります。
例えば、わたしの知り合いには医者でファイナンシャルプランナーの
資格をとった人がいます。
理由を聞いてみたところ、入院費や介護休業のことなど、
治療でお金の問題がでてくる事も多いため、
医学的なアドバイスだけでなく経済的なことも踏まえて
その人にあった治療を提案したいという思いがあるそうです。
他にも整体師で、マッサージの間は体の事だけでなく、
色んな人生相談をされるケースも多いから
FPの資格をとったという人もいました。
実際に子供の進学のことなどお金の悩みなどまで話すようになると、
ゲストの方もリピートする率があがったということでした。
【民間資格】ビジネス実務法務検定試験
3級から1級まであります。企業間の取引に関することや、企業財産の管理や
関連法律などビジネスをしていくうえで、自分を守ることにもなる
勉強ができます。
仕事上“なんとなく”でやってきたことが法律の知識とともにできるようになります。
最近では、企業のリスク回避のためにキャリア形成のために受験を推奨する
企業も増えているようです。
業種、部署などに関係なく使える知識なので、IT、会計に続いて
コンプライアンスに厳しい昨今では今後も求められる資格と言えます。
メンタルヘルス分野
メンタルヘルスの問題に関わることができる資格として挙げられる国家資格は
精神保健福祉士、社会福祉士、公認心理師がありますが、
業種違いの人からすると受験資格が厳しいともいえます。
そこでおすすめの資格
【民間資格】メンタルヘルスマネジメント
日本商工会議所が後援している公的な認定試験です。
いまの時代、ワークライフバランスが重視される一方でハラスメント、
人手不足による業務過多など問題も多くあります。
また人と人とのコミュニケーションも薄まっている事もあり、
孤独感や心理的負担からメンタル不調になる方が増えています。
また若い人ではSNSに疲弊してしまったり、
高齢者でも一人暮らしが増えており、孤立しているために心の負担が見えづらくと、
幅広い年齢の方がサポートを必要としています。
また、メンタルヘルスについて知ることは社内での
チームビルディングにも有効で、
従業員支援プログラムの一環として、有資格者を
雇っている企業も増えてきています。
【民間資格】メンタルトレーニング検定
明確な目標達成方法など結果を出すための知識やスキルを
学ぶことができるので、
何か新しいことを始めたい、変わりたいと言った時に
きっかけとして取ってみるのも面白いかもしれません。
転職に直結できる資格とはあまり言えませんが、
モチベーションの維持の仕方など、
自分と向き合うきっかけにはなります。
また、心について勉強していくと、
食育や色彩、アロマテラピー検定など自分で新たに興味のある
ジャンルが見えてくるという人も少なくありません。
言語分野
言語で資格といえば、TOEICなど有名すぎるくらいですね。
いまさら言語と思う人もいるかもしれませんが、
現代は企業も顧客のターゲットを海外に目を向けたりと
グローバル化が益々進んでいます。
そのため海外とのやりとりが必要な現場も増えています。
もちろん翻訳サイトなどがかなり充実してきていますが、
言語スキルがある人の方がやはり重宝されます。
転職・人材業界では英語力の高い人ほど年収も高いという
通説もあるほどです。
また少子化がすすみ、今後さらに外国人労働者を多く受け入れた場合に
管理者の立場の人で外国語ができるというのは大きな武器です。
勉強する言語については、英語がまずは筆頭にあがりますが、
ご自分の職場や仕事で必要になってくる言語を選んでももちろん良いです。
あとは、好きなアーティストや俳優などの推し活をするために
言葉を覚えるというのも楽しいですね。
他の言語を勉強することで、知らなかった名言やことわざなどを知って
新しい価値観なんかに触れることもできるので、
人生の幅を広くするという意味でも価値ある資格と言えます。
最近ではYou tubeなどの動画サイトやSNS、アプリなど勉強方法も
多岐にわたるので、ゲーム感覚で楽しく継続しやすいものも増えています。
【最後に】
情報管理、経理、言語、経営、ITなど自分が直感的に興味のありそうなものや、
自分が今後も必要とされそうと思うもの
(時代の流れや、ロボット・プログラミングに取って変わられないと思うもの)について
まずは、深く考えすぎずに
自己満足そうな資格でも勉強を始めてみるのがおすすめです。
難易度は違えど、社会人になって試験を受けるというのは
新鮮ですし、
簡単なものや、趣味の延長でしかないような資格であっても
いざ「合格通知書」や認定書を受け取ると、
大人になってもとても嬉しいものです。
最初は履歴書に書くまでもないような資格でも、合格してみると、
自信や達成感を味わえるので、その流れで本当に
これから仕事に使えそうな資格をとるというのも有りだと実感しています。
簡単な資格であれは1,2か月の勉強で合格できるようなものをありますし、
テキスト代や受講代を入れても1万円くらいで取れるようなものをあります。
また、テキスト購入のために久しぶりに本屋にいってみると、
その周りの本を見て、やっぱり他にやってみたいことや、
勉強したいことなんかに気付くきっかけになったりもします。
なので、次にとる資格は絶対に役立つものとか、
一生喰いっぱぐれのないものを!!!
などど力まずに、日々の暮らしのちょっとした気晴らしとか
3年後の自分へのちょっとした投資くらいに
思って勉強を始めてみると、ハードルも高くない分、
気楽に続けられるかもしれません。