「この際、県外で働いてみたい」 そんなふうに考える看護師さんは少なくありません。
✓ 好きな土地でリフレッシュしながら働きたい
✓ 友人や恋人の転勤先で一緒に暮らしたい
✓ 給与や待遇の良い地域でスキルを活かしたい
でも、県外での転職となると「引っ越し」「職場探し」「免許の手続き」など、
やることが盛りだくさん。
この記事では、県外転職を目指す看護師がやるべきことを3つのステップで解説しつつ、
目的別におすすめの進め方や注意点、そして転職サイトの選び方もご紹介します。

引っ越しと転職という2大イベントが重なるので
しっかりと自分の中でも整理して
もっと早くに準備しておけば良かったと
後悔のないように参考にしてみてください。
県外で転職したい看護師がすべき3つのステップ
①県外転職の目的と優先順位を整理する
県外での転職を考える理由は人それぞれだと思います。
でも優先順位を決めておくと、段取りがスムーズです。
1都道府県
2給与・処遇
3働き方
4プライベートの充実
5新しいことへのチャレンジ
これらから何を優先したいのか、整理してみましょう。

確認すべきポイント
1行きたい地域がある(生活重視型)
・例:沖縄で海のそばで暮らしたい/北海道で自然に囲まれて働きたい
→ 地域の求人を先に調べるのが◎
他にも、親戚や知り合いのいるエリアに行きたいというのがあれば
迷いも少ないでしょう。
都会で給料をアップさせたいということであれば
東京・大阪・名古屋・福岡など候補がいくつもあるので、
まずはそこから絞りこんでいく必要があります。
2給与や待遇を重視したい
・例:東京・大阪・名古屋・福岡などの都市部で収入アップ
→ 高給与エリアの求人比較と生活費のバランスをチェック
地域によっての最低賃金や物価の影響もあるので一概には言えませんが、
引っ越しして数年経ってくると、やっぱり給与も妥協しなければ良かったという
後悔することもあります。
3働き方を変えたい(応援ナース・短期)
・例:半年だけ応援ナースでお試し/貯金を優先したい
→ 福利厚生や赴任手当の有無を確認
4プライベートの充実を重視したい
・例:趣味を満喫できるエリア/家族・パートナーと過ごすため
→ 通勤時間や休日の過ごしやすさにも注目
5スキルアップ・キャリアの挑戦をしたい
・例:専門病院で働きたい/認定看護師の支援制度がある病院
→ 勤務先重視で地域は後から決める形に
②職場か住む場所どっちを先に決めるべきか

住むところが決まって安定している方が就職に有利かなといった理由から
職場と自分の拠点となる家のどちらを先に探すのが正解か分からないという方も
いると思います。
結論から言うと、先に職場を探すべきです。
【理由】
- 家だけ決めても職場が決まらなければ家賃が無駄になる
- 看護師転職は「引っ越し費用補助」「社宅・借上げ制度」がある職場も多い
- 福利厚生が手厚い職場を選べば、引っ越しの負担が減る
💡ワンポイント: 「住まいの不安がある人」ほど、
転職サイトで“住居サポートあり”の求人を探すのが◎

③いつぐらいから準備をするか
具体的に何か月前から転職の準備をしたら良いのと思われるかもしれません。
まず何より基準となって大切なのは、
今働いている職場を円満退職することです。
一番避けたいのは、もう次の職場が決まっていますので、
次のシフトから入れません、などと半ば強引に辞めてしまうことです。
社会人の基本として、まずは直属の先輩に相談して法人のルールなどを
確認しておきましょう。
その際に1か月前申告などとなっていれば、規定どおりの手続きを踏みます。
また、まだ悩んでいるようなときにも、もし転職の意向が固いのでれば
賞与査定の面談のときなどに、転職を考えていることを伝えておくと
お互いに事前に準備が進めやすくなります。
もちろん、まだ今の職場での退職時期が確定していない時期に、
次の職場の面接を受けることは問題ありません。
その際に、いついつには退職できる見込みでだが、
もし更に半月ほど退職が延びてしまった場合にも
就職は可能かどうかについても確認しておくと良いでしょう。
そうすることで、看護師として職業意識が高く協調性があり
業務に真摯に取組む責任感がある方ということのアピールにも繋がります。

県外での就職をする際のスケジュールイメージ
3~5か月前
・就職したい地域のことを調べイメージを膨らませる
・有休休暇の残日数の確認
・職場探し
働きながら探すとなると最低でも1か月~3か月くらいは
職場探しにかかると思っておきましょう
1~2か月前
・新しい職場の面接
・今の職場に退職の意向を伝える
・業務の引継ぎを行う
・引っ越し日を決める
・水道・電気・ガス・インターネットなどの解約連絡をする
・荷造りをする
・転出届(いまの居住地の役所で転居の14日前から申請可能)
引っ越し後
・転入届(転居後14日以内に新しい居住地の役所へ行き提出)
・看護師免許書き換え
(本籍を変更した場合のみ転居後30日以内に管轄の保健福祉事務所で手続き。
転出届の際に本籍も移動するか聞かれます。引っ越ししても、
本籍は実家のままという方も多いです)

引っ越しをしてからも新生活を始めるとなると、
新しい部屋の窓のサイズに合うカーテンを買いに行ったり、
エアコンを買ったり、近所のスーパーの開拓をしたり
楽しみな反面、思ったよりも片付けや準備に時間がかかったりするので、
引っ越しして翌日がいきなり最初の出勤日だと大変です。
3日4日くらい余裕があるスケジュールが良いでしょう。
✅ 繁忙期(3〜4月/9〜10月)の引っ越しは費用が高く、
日程も取りにくいため、可能なら避けると◎
県外で転職する看護師のメリット・デメリット
【メリット】
・新天地でリフレッシュ&成長のチャンス
・給与アップや手当がつく職場がある
・応援ナースなどで貯金やキャリアにプラス
・私生活の変化(結婚/同棲/親元離れる など)に柔軟に対応できる

【デメリット】
・家賃・物価の変化(都市部は高くなる傾向)
・車が必要な地域では追加コストがかかる
・新しい環境に馴染むまでのストレス
・有休がすぐに付与されないなど、待遇に差が出ることも
👀視点チェンジ: 不安もあるけど「だからこそサポートのある求人」や
「土地勘のあるエージェント」を使うのが重要!

県外での転職は、“引っ越し”と“就職”の2大イベントが同時進行。
その分、早めの情報収集と優先順位の整理が鍵になります。
途中で迷いが出てくるのは当然。 「何がしたかったんだっけ?」となる前に、
定期的に目的と希望条件を見直しておくと安心です。
県外転職におすすめの看護師転職サイト
もちろんハローワークや、行きたい病院やクリニックの
ホームページで自分で求人を探すというのも方法の1つです。
でも、県外で働くとなると土地勘も少なく、
面接の日程の調整なども難航するケースがあります。
💡目的にあわせて使い分けるのがおすすめです!
転職サイト名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
生の情報満載 看護師転職サイト『ナースJJ』 | 赴任手当・引っ越しサポートあり/地域密着型 | 面接のセッティングや給与や休日の交渉まで任せたい人 |
レバウェル看護![]() | 全国の求人を一括比較/サポート情報が充実 | 色んな地域で迷ってる人/情報収集から始めたい人 |
よくある疑問Q&A:県外転職の“ここが不安!”
Q. 引っ越し先が決まってないけど、先に応募しても大丈夫?
A. 大丈夫です!「この地域で働きたい」と希望を伝えればOK。
採用が決まってから住まいを探す人も多く、
病院によっては“社宅あり”や“住宅手当あり”の求人もあるので、むしろ早めの応募が◎。
Q. 看護師免許って引っ越したら手続きが必要?
A. 本籍を移した場合は「本籍地変更」の届け出が必要です。
引っ越し後30日以内に、各都道府県の保健所で申請します。
本籍が変わらないなら、手続きは基本不要です。
Q. 家族やパートナーも一緒に転居する場合、支援はある?
A. 同居を前提とした住まいの相談に乗ってくれる病院もあります。
「家族と住む予定がある」と伝えておくことで、物件選びや勤務条件の調整がスムーズになることも。
Q. 転職サイトって本当に必要?直接応募じゃダメ?
A. もちろん直接応募もOKですが、県外となると情報収集が大変…。
転職サイトは“引っ越し費用補助”のある求人を探しやすかったり、
面接日の調整を代行してくれるなど、サポートが充実しています。
Q. 県外に転職したいって職場に伝えづらい…どう切り出せばいい?
A. 正直に「環境を変えて新しい経験をしたい」と伝えるのがベストです。
地域の事情や家族の都合などを理由にすれば、理解してもらいやすくなります。
退職の切り出し方に不安がある人は、【退職の伝え方】に関する別記事もチェックしてみてください。
Q. 県外の職場、面接はやっぱり現地まで行かないとダメ?
A. 最近では、一次面接をオンラインで実施してくれる職場も増えています。
どうしても現地に行けない場合は、事前に相談してみると柔軟に対応してくれるケースも。
ただ、最終的に見学や対面面接が必要な場合もあるので、交通費の支給があるかなども事前に確認しておくと安心です。
県外での転職は、準備がすべて。
自分に合った地域・働き方・タイミングを見極めて、
前向きな一歩を踏み出しましょう。まずは「どんな働き方がしたいか?」を明確にして、
転職サイトで情報を集めるところから始めてみてくださいね。