40代で職種を変えるデメリットと転職の期限

40歳を過ぎると転職に悩む人が増えます。

特に働き方改革やコロナでの生活の変化などで
価値観が大きく変わった方もいるでしょう。

20代30代のうちは、したい事がしたい、
もっとビックになりたいななんて理由で

転職を考えたりもしますが、
40代となるともっと現実的になりますよね。

・子供の養育費でお金がかかる

家のローンがあるため働き続けないとダメ

・体力が落ちてきている

・定年を迎えてからも働かないといけない。
 今のうちに定年後に繋がる仕事を探しておいた方が良いのではないか

・10年後に“なくなる仕事”に自分の仕事が入っている

・そろそろ転勤ばかりの生活にも疲れてきた

こんな悩みも多いのではないでしょうか。

また全く役職や責任が無いわけでもなく、若手の退職を引き留める立場だが
実際には自分の方が退職したい。

でも、40歳を過ぎて新しい職場でやっていけるか不安。

また、新しい職場にいくにしても、また1からキャリアを積むのは
気持ちがついていかない。

そもそも約20年働いてきた今の職場よりも、
キャリア昇進を求めても、

役職定年(ポストオフ)までの年齢を考えると先が短い。

でも、他の仕事をしてこなかった自分が他でも通用するか不安。

そうかといって、ハローワークの求人票を見てみても、

44歳を年齢制限にしている企業も少なくない。

そんな方に40代を過ぎても始められる仕事をご紹介します。

とくに広告もないので安心して読んでみてください。

職種を変えるなら「国が推す仕事」が残る

とっても現実的なことを話すると、

自分がしたい、興味がある仕事と、

人から求められる仕事、国が残したい業種、
残る仕事というのには差があることがほとんどです。


社会経験のあるあなたならお分かり頂けるでしょう。

40代から未経験で職種も変えて新規一転と思っても、
自分の思いだけで転職しても失敗することがほとんどです。

でも好きな仕事だったら、休みなんてなくても頑張れそう、
今の上司から解放されるなら、また頑張って働ける

そう思えるのは最初の半年だけです。

毎月家族のために必要経費を稼ぐためには、残る仕事を選ぶ
必要があります。

じゃあ、どんな仕事を選ぶと良いかというと、

厚生労働省の「教育訓練給付制度」を調べてみると良いでしょう。

これは厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した時、
資格取得にかかった受講費用の一部が支給されるものです。

つまり、
国がキャリアアップとしてお金を投入して進めているものは

今後も処遇改善の政策が出る可能性もあるし、

これからの人口体系などを考えたときに、
必要になってくるという予測があるからです。

ただ、中には国家資格で合格率の低い難関資格や
取得に時間がかかるものもあります。

未経験、資格なしでも転職して将来に備えたいという人のためにいくつか
職業をあげてみました。

●介護職

介護職員の不足は社会問題となっており、超高齢化社会、100年時代において
これからもニーズが少なくなることはありません。

資格取得支援制度を導入しているところや、未経験歓迎というとこともあります。

給料が仕事の需要の割には低いかもしれません。
最近では処遇改善加算というものを導入されていますが

まだまだ給料を稼ごうと思うと夜勤を入れる必要があります。

夜型で特に抵抗がないという人は、夜勤専属になるのも方法の1つです。

そうすると、夜勤手当などで他の職員よりも収入は増えます。

未経験でも歓迎とありますが、
初任者研修(以前のヘルパー2級)や実務者研修(ヘルパー1級)を
取っておくと、選考がスムーズなことが多いです。

また、介護福祉士は介護業界における国家資格になるので、
いわゆる「手に職」とも言えます。

介護福祉士になれば、50代になっても職探しをすることは
現実的に可能とも言えます。

就職先の選び方として、規模の大きめの法人に就職した方が、年間休日数や
退職金制度などしっかりと定められていることが多いのでおすすめです。

60歳で定年になった後も施設の清掃や介護施設の利用者の送迎といった
パートの仕事があったりもするので、

長い目でみると人生設計を考えやすい職場ともいえます。

また、介護福祉士は教育訓練給付制度でも最大70%支給と、一番大きな還元率となっています。

他にも看護師・准看護師、美容師、社会福祉士、
歯科衛生士、保育士、調理師、精神保健福祉士、はり師などが同じ還元率の
職種となっています。

●システムエンジニア

人口減少に伴い、色んな業種や仕事の工程でデジタル化が叫ばれています。
また、知識があれば在宅ワークなども可能なケースも多く、

家庭と仕事の両立も可能な職種に思えます。
各都道府県でも、大学とコラボして、講座を開講したりとニーズが高いように
思えます。

しかし、実際のところシステムエンジニアの業界を見ると35歳を過ぎていて
尚且つ現場経験がないとなると転職自体がむずかしいことがほとんどです。

新卒で働いているベテランエンジニアも、35歳くらいで異業種に転職するか、
もしくは、給料が下がるけど管理職になるかという選択肢に絞られてしまう
ことも少なくないようです。

そのため、残る仕事かもしれませんが40歳を過ぎてからの転職は正直
あまりお勧めしません。

●農業

農業もこれから需要が高まる分野です。
理由としては、これまでの農業従事者が高齢化し、農家を廃業している人が
増えているからです。

でも、土地を農地から住宅用に転換(農地転用)すると税金がバカ高くなることから、
土地を貸して他の人に農作業を委託する農家が増えているからです。

また、近年の円安による物価高を抑えるためにも自給自足の必要があるからです。

整備士や大型免許の資格を持っている人も、重宝がられたりします。

トラクターなどは大型特殊の免許がいりますが、
収穫したお米や麦などを大量に運搬する際に大型トラックで配達などの
仕事があるからです。

また、トラクターなどの機会も自然相手にするため、思いがけない故障や
トラブルもつきもののため、整備士の資格が活きるときがあります。

年齢が高くなってくると、老眼などで運転に自信がなくなってくる
という人もいます。

また肥料の袋も20kgが一般的だったり米袋は1袋30kgあるため、
慣れない頃は思っているよりもなかなか体力勝負な仕事です。

人間関係やパソコン作業が嫌になったという人には良いかもしれません。

また、お天気仕事のため、天気が続いているうちにこの仕事を終わらせたいなどで
休日がなくなる時もあるので、

小さいお子さんを一人で見ないといけない事が多い人には少し難しい仕事かもしれません。

ただ、70代の人も多いので40代での入職となると、「若手」として
扱ってもらえることも多いです。

最近ではドローンを使った農薬散布なども増えてきているので、
昔のイメージとは変わってきている点も多いです。

他にも、就職先の農家が扱っていない野菜なども、近所の農家さんが
お裾分けしてくれて、新鮮な美味しい野菜が食べられる機会が
増えるのもメリットの1つだと思います。

●コンサルタント

コンサルタントと言っても、
キャリアコンサルタントや、経営コンサルタントなど様々です。

教育訓練給付制度でも、

  • 社会保険労務士試験
  • ファイナンシャル・プランニング技能検定試験
  • 行政書士、税理士
  • 中小企業診断士試験
  • 通関士、マンション管理士試験
  • 司法書士、弁理士
  • 気象予報士試験
  • 土地家屋調査士

など、対象講座がたくさんありますし、

いわゆる「士業」と呼ばれるものは長く経験が積みやすい業種が多いです。

また20代にはなかった社会経験や、風格を活かして転職できるという
のもメリットの一つでしょう。

ただ、勉強に時間がかかるものも多く、

これまで以上に色んな業種の人に対応しないといけない、
新しい業界にも敏感になる必要があるので

変化に柔軟に対応できる人には向いているかもしれません。

また、経験を積んだあとに独立もしやすい業種ではありますが、
新規顧客の開拓も続けないといけないため、

コミュニケーション能力や営業力も必要な世界と言えます。

●マッサージ師

鍼灸師や柔道整復師は国家資格になり、3年以上専門学校や
大学に通う必要があるので、

40代を過ぎてからの転職は少しハードが高くなります。

ただし、整骨院など医療保険が使えるところでなく、

リラクゼーションサロンというところでは
国家資格を必要をせず、

民間資格でも整体師やセラピストとして働くことはできます。

自社でスクールも併設していて未経験でも入りやすかったり
業務委託の形態が多く、年齢はあまり採用の基準になりにくいです。


また年齢が高い人のほうが、「なんかベテランぽい」な
みたいなことで好かれることもあります。

ただ、サービス業のため、ゴールデンウイークや、お盆、年末年始に
休みが取りにくいのがデメリットです。

業務委託の場合に、給与が不安定。
とくに、1月2月の寒い時期はお客さんが激減します。

メリットとしては、人を癒す仕事でダイレクトに「ありがとう」が
もられるやりがいのある仕事でもあります。

将来、独立をする際も場所とベットとタオルくらいがあれば
独立は比較的しやすいと言えます。

●フランチャイズオーナー

これは特に教育給付などの対象ではありませんが、

どの講座を見てもピンと来なかったり、
やっぱり自分のペースで仕事がしてみたい

でも、自分でブランド化したり、市場調査をしたり
マニュアルを作ったり、新規開拓をしたりするのは
大変そうという人にはフランチャイズオーナーも選択肢の
一つかもしれません。

  • コンビニ
  • 飲食チェーン
  • 掃除代理店
  • 貴金属買取
  • コインランドリー
  • 通販配達員

などなど、フランチャイズオーナーになれるものは
種類多くあります。

デメリットとしては、
人の採用などこれまで経験したことも経験する必要がある事や
初期費用がかかることです。

フランチャイズで開業して5年後も継続できている割合は70%程度と言われています。
そのため、失敗率は30%程度と考えるとよいでしょう。

失敗しないために選ぶ際のポイントしては、

高級食パン
からあげ専門店
餃子の無人販売など

ブームがあるものではなく、なるべく安定しているものがおすすめです。

40代の転職に後悔しないために

まずは自分が働くにあったって、大事にしたいことを整理してみると良いでしょう。

  • 子供や家族との時間を大事にしたい
  • 給料は少なくても長く勤められるところが良い
  • 不安定なのも承知の上で、しっかり稼げるところが良い
  • 自分が好きなことにチャレンジしてみたい

などなど。

今の現時点では興味がない仕事でも、
働いているうちに楽しみややりがいが出てくるものもあれば

今は好きなものでも、流行で廃れてしまうのものもあります。

また、兼業という選択肢もあります。

生活していく仕事、家族を養っていく仕事となると限定的に
なってきてしまいますが、

少しずつでも良いから月数万円でも良いから
収入になるものを始めてみるというのも考え方の一つとして
ありかもしれません。

どんな職業の人でもyou tubeで自分の仕事を紹介している人がいますし、

また、働きながらひとまず資格の勉強をしてみて
1~2年かけて職場を探すというのも一つかもしれません。

例えば、医薬品を販売するための専門資格である登録販売者も

ドラッグストアや最近ではコンビニでの需要もあり、
定年後もパートとして働きやすい資格かもしれませんし

もし転職しなかったとしても、薬の知識が家族の風邪のときなどに
役だったりすることもあります。

また、転職が全て正解ではないとも思います。

今の職場でも時代の変化とともに、仕事が増え給料があがったり、

現場の仕事がきついと思っていても、指導役として任命されたり

会社が自分の興味のあった他の業種へ進出するなんてこともあるかもしれません。

なので、この会社で働き続けられて良かったと思うこともあるかもしれません。

また10年後に50代になっても、働ける仕事がでてくる可能性もあります。
人生100年時代となった今では
50代も折り返し地点です。

70代になっても現役で働いるかもしれません。

働き盛りの40代焦ることも多いですが、どんな選択肢をしても
笑える人生でありますように。

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