個人で独立して開業したい、そんな時に一番心配になるのは
お金の問題です。
いくらあったらスムーズに開業出来るかまだ把握できていない。
でも、少しでも補助金や助成金が使えるなら、
開業計画が立てやすくなる。
でも、いざ調べてみると、どれも同じような内容のサイトばかりだし、
どのタイミングで相談したりして良いか、結局整理できない。
そんな個人事業主を目指す方は、この記事を最後までお読みいただければ、
自分のやるべき事が整理されて、お金の不安も少なくなると思います。
わたし自身の開業経験を踏まえて、やっていれば良かったなと
後悔したことも含めて、ぎゅっとお伝えしています。
補助金を見れば開業の方向性がみえる
社会人としての経験もついた、周りからも独立を勧められるし、
やってみたい気持ちもある、でも、最初の業種選びで失敗したくない。
そんな時は、国や地方自治体の補助金を探すことで、どういう方向に準備を
進めれば良いか参考になることが沢山あります。
たとえば、今30年前の海外のクラッシックカーを買おうと思っても
補助金はありませんが、
電気自動車の購入となれば、補助金がもらえる仕組みがあります。
しかも、この先も数年続きそうなことも予想されます。
つまり、自分がやりたい事も大事ですが、それが国やその地域で
援助してもらえるかということがもっと重要です。
補助金については、全国で約35,000件もあり、
自分で検索しきるのは困難です。
わたしも、この記事を書くために補助金を厳選しようかと
悩みましたが、
とっても便利な補助金ポータルというサイトがあったので、
こちらがおすすめです。
地域や年度、業種ごとなどに補助金を検索することができます。
補助金を探してみると、観光やインバウンドに力を入れているときもあれば、
ものづくりや省エネ事業に力を取り入れている年度など様々です。
時代の流れや自治体の意向に沿った事業を始められれば、すごく
有利に進めやすくなります。
補助金は自分で探さないほうが良い理由
前述の見出しと少し矛盾があるように思うかもしれませんが、
自分で補助金を探しても、うまくいかないことがあります。
理由としては、
①最新の情報を逃す
②自分のやりたい業種でも使えるか、欲しいものも補助の対象か
調べるのに時間がかかる
③本当は補助の対象になるはずのものも気づかずに損をしてしまう
④補助金を受け取ることに慣れていないため、入金されるタイミングなど、
資金管理がうまくいかずに、本業に支障がでてしまう。
といった具合です。
たとえば、
最近よく耳にするICT導入補助金ひとつをとってみても、
・個人事業主のパソコンも使えるの?
・開業届を出す前に購入しても大丈夫?
・キャッシュレスの支払機器は対象になる?
などなど、初めての人が調べようとすると大変ですし、
時間をかけて調べて対象外だった時などは、
気持ちが沈んでしまうこともあります。
開業のタイミングや業種すら決まってないのに相談できる?
補助金を自分で探しても夢に近づけていない気がする、
“いつか”“そのうち”開業したいと思っているけど、
まだ形にできていない。
そう思って先延ばしになってしまう人は少なくありません。
他にも、
貯蓄がほとんどないから、開業したいとか恥ずかしくて言えない。
漠然と飲食業がしたいと思っているけど、
何が良いか決められない。
あいまいな想いしかないから、開業計画なんて大層なものを作れるか不安。
こんな状態で銀行とかに相談しても、準備が足りない、経営はそんなに
甘くないと相手にされなさそう。
でも、安心してください。
なにも準備ができていないからこそ調べてみる、
相談してみることをおすすめします。
例えば、、いつか富士山に登ってみないなーと思っていたとします。
そんな時、あなたの知り合い2人いたとします。
Aさん:“こないだ富士山に登った人に聞いたんだけど、やっばり疲れるし
初心者にはきついらしいよ”
Bさん:“富士山は途中の休憩所も充実しているし、何より頂上からの景色は
絶景で、毎年1回は登っているんだけど、
気づいたらこないだで15回目だったよ”
どちらかに相談するとしたら、間違いなくBさんではないでしょうか、
さらには
・ロッジって何か月前に予約するもんですか、
・絶対にそろえたほうが良い装備は何ですか
・事前に練習はどれくらいしたら良いですか
・何月に登るのがおすすめですか
といった風に質問をすると思います。
自分でも人に相談することで、頭の中も整理できてきます。
うまくいく人の共通点は、
①できることから始める
②知っている人、実績のある人、専門の人に相談する
③良いと思ったことはすぐ行動する
④行動しながら計画を修正、完成させていく
この4つです。
開業を考えてるときに役立つ情報収集元
でも、自分のまわりに開業を相談できるような
人なんていない、
そんな人にこそ使ってみて欲しい仕組みが、
地元の商工会議所に相談することです。
商工会議所というと、馴染みがないかもしれませんが、
ひとことでいうと、企業のホームドクターです。
経営や、起業の困りごとを解決したいけど、
誰に相談したらいいのかわからない。
そんなときに地域の企業の「かかりつけ医」とした役割があります。
また中小企業庁の創業・ベンチャー支援などもチェックしてみると
情報収集に役立つはずです。
ほかにも、
独立行政法人中小企業基盤整備機構では、起業ライダーマモルという
LINEで気軽に相談できるようなシステムもあります
この起業ライダーマモルでは、「マイノート」という機能を活用して事業の
コンセプト作りや事業計画書の作成も可能です。
自治体や商工会議所もそういう相談窓口がある以上、
実績を出さないといけませんし、
補助金の枠がある以上、使わないと翌年以降も、
同じような補助金が廃止されてしまうかもしれません。
また、新しい事業や会社ができることは、経済や地域の発展にも
繋がることなので、
あなたが思っているよりも、歓迎してくれるし、応援してくれます。
起業して約35%つまり、3件に1件は廃業してしまいますが、
多くが資金繰りによるものです。
開業したてのタイミングでしか使えない補助金もありますし、
開業すると思いがいけない出費がつきもの。
なので、ギリギリでやり繰りしていると、
お金のやり繰りが仕事になってしまって、
本業に注力できなくなってしまいかねません。
お店であれば開店することがゴールかのように
なってしまう人も多いですが、
開業・開店はあくまでもスタート。
集客や公告方法、予約方法などに意識がいく人は多いですが、
お金の集め方を意識できる人は少ないです。
これまで頑張って貯めてきたお金を無駄にしないように、
そして、次に繋がる設備投資ができるように準備しましょう。
長く事業が続けられなかった人の多くは、
もっと開業の段階からお金のことを勉強して
使える制度をもっと活用すればよかったという人が多いです。
でも、補助金や助成金となると、
沢山の書類を作成したり、
事業計画書をつくったり、銀行や役所といった
ところとやり取りしないといけないというイメージから
難しそう、手間がかかりそう、申請をうまくできるか不安、
会計関係の事務書類は正直苦手という人にも、
自治体や商工会議所のサポートや情報提供を受ければ
成功する確率がぐっとアップしますし、
思ったよりも早く夢を達成できたというケースも少なくないので、
是非参考にしてみてください。
まとめ
・厚生労働省、経済産業省、中小企業庁などの補助金は
こまめにチェックする
・商工会議所はまだ開業していない、
個人事業主を検討段階でも相談できる
・まだ計画が曖昧な段階からプロに相談した方が早いし
開業後も資金繰りに困りにくくなる。