歯科衛生士はブランク何年まで復職できる?不安を解消するポイント

ブランクがあると不安になるのは当然です、現場を離れていた
知識のギャップはもちろん、生活リズムが取り戻せるかも心配ですよね。

さらに、​歯科衛生士としての復職を考える際、ブランクの長さに比例して
不安も大きくなるものです。

たとえば、自分の技術で通用するんだろうか、
経験者なのに、そんなことも知らないのか、使えないと
思われないだろうかと考えてしまうかもしれませんね。

他にも、せっかく面接に受かったとして、
合わなかったらどうしようなんて不安もあるでしょう。

まず結論としては、何年ブランクがあっても復職は可能!

ただし、準備がすごく大事になってきます。

この記事では、ブランク期間に関する疑問や、復職のポイント
特に、知識不足・経験不足への不安に対する

リスキリング(学びなおし)の方法や、
失敗しない復職のコツについて詳しく解説します。

1.歯科衛生士のブランクは何年まで許される?

歯科衛生士としての復職を考えるときに、ブランクが長いと
どれくらい選考に不利になるかは気になるポイントです!

一般的には、10年までのブランクであれば、復職の際に大きな障害とは
ならないと言われています。

ただ、2、3年のブランクの人と同時に選考になった場合には、

ブランクが長いほど採用側が懸念を示すこともあります。

​なので、復職前に最新の知識や技術を学ぶ努力や姿勢が必要です。
とくにコロナ禍以降は感染予防の徹底などがより重要視されています。

2.最新の歯科医療知識の習得方法​

最新の医療技術や知識を学ぶためのセミナーや研修に参加することで、
現場復帰に備えることができますし、受講修了証を発行してくれる場合もあり、
再就職活動時のアピールポイントにもなります。

■ 全国の歯科衛生士協会・支部で実施される復職支援

日本歯科衛生士会(JDA)では、以下のような取り組みを行っています。

「歯科衛生士再就業支援事業」として

ブランクのある歯科衛生士を対象に、最近の歯科医療・器材の進化についての知識
口腔ケア、予防歯科の最新情報や感染対策、
予防歯科などについて学べる講習会・実技研修を実施していて、

地域によっては、都道府県歯科衛生士会や歯科医師会が主催する独自の研修や
復職者交流会などもあります。

また、 DH-KENという日本歯科衛生士会のeラーニングもあります。

​他にも経済産業省が主催する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の一環として、
歯科衛生士向けのリスキリング制度があるので、簡単に比較してみました。

🟦 DH-KEN(日本歯科衛生士会のeラーニング)
対象者:歯科衛生士(学生含む)、歯科医師、他
形式:オンライン講義(eラーニングのみ)
費用:月額制 or 講座ごとの個別支払い

特徴:

  • 会員なら安価に受講できる(1ヶ月1,500円〜)
  • 基礎〜応用まで幅広い講座がある
  • 自宅でマイペースに勉強可能
  • 接指導や就職支援は基本なし
  • あくまでeラーニングで「知識を深める」ことが目的 
    ⇒学術的な内容や最新の知識を補いたい人向き

🟩 デントレ(経済産業省リスキリング事業認定)
対象者:主に復職希望者・スキルアップを目指す現職の歯科衛生士
形式:オンライン+実習(選べる)
費用:実質負担額24,000円〜(最大70%補助あり)
特徴:

  • 実技講習あり(SRP・TBIなどの実技も学べる)
  • 就職サポート付き(キャリア支援あり)
  • 国の支援を活用できる(お得)
  • 個別のキャリアカウンセリングあり(履歴書・職務経歴書の添削、面接練習など)
  • 希望に応じて求人紹介やマッチング支援もしてくれる
    ⇒臨床復帰したい人やブランク明けの人に最適

🔍 こんな人にはこっち!
あなたのタイプ おすすめ
手技の自信を取り戻したい、復職したい   → デントレ ✅
学会系の講義や専門的な知識を広く学びたい  → DH-KEN ✅
実習よりも講義をメインで受けたい      → DH-KEN ✅
就職支援も欲しい、ブランクが不安      → デントレ✅

3面接でのアピール方法と注意点

面接では、以下の点に注意して自己アピールを行いましょう:​

ブランクの理由と復職への意欲を明確に伝える:​
ブランクの期間や理由を正直に伝え、復職に対する前向きな姿勢を示すことが重要です。 ​

柔軟性と謙虚さをアピールする:​新しい環境や方法に対して柔軟に対応できる姿勢や、
学ぶ意欲を持っていることを強調しましょう。 ​

過去の経験やスキルを具体的に述べる:​
これまでの経験や得意分野を具体的に伝えることで、
即戦力としての魅力をアピールできます。​

4職場選びのポイント​と復職後の人間関係の築き方

復職支援の体制やリスキリングを支援する歯科医院が少しずつ
増えているって知っていますか?

出生数の減少や、日本人口の約3分の一が65歳の超高齢化による
働き手不足の問題があります。

そこでリスキリングを通したキャリアアップ・復職・就職支援などが
国をあげて進められています。

なので、そういう研修など復職支援の整っているところや、
他にも、最近ではフレックス制や子の看護休暇、介護休暇など
働きやすさに力をいれているところもあります。

具体的な職場の探し方も紹介しますね。

さっきのリスキリングで紹介したけど、
面接対策もしたいならデントレ一択だけど、

もちろんデメリットもあるから注意。

次に、デントレと民間の転職サイトの比較です。

🟩 デントレの求人紹介の特徴
🔹 リスキリング→復職という流れが前提
🔹 受講後に研修修了者向けの求人を紹介
🔹 スキルや実習内容にマッチした職場を優先紹介してくれる
🔹 歯科医院側も「育成意欲のある衛生士が来る」とわかってるので、面接でも◎
🔹 求職者と歯科医院を「育成・定着」までセットで支援する流れ

✅ 強み:
→ 復職支援に理解のある歯科医院が多く、ブランクありでも安心!
→ スキルアップと求人がセットなので、ミスマッチが起きにくい!

🟦 ファーストナビ歯科衛生士など民間転職サイト
🔹 求人数がとにかく多い(非公開求人も多い)
🔹 転職エージェントがついて条件をヒアリングし、求人を紹介
🔹 直接スキル研修などはないが、履歴書添削や面接対策はあり
🔹 未経験やブランク向け求人もあるけど、医院によっては即戦力重視も

✅ 強み:
→ 選択肢が広く、エリア・給与・勤務形態など自由度が高い
→ 転職経験がある人や、条件優先の人には向いてる

比較まとめ

比較項目 デントレ ファーストナビなど民間サイト
求人数 △ 限定的(受講者向け) ◎ 非常に多い(全国から選べる)
サポート範囲 ◎ 実習+求人+面接対策 ○ 求人紹介+転職アドバイス
ブランク対応 ◎ 安心サポートあり △ 医院によって対応に差
ミスマッチの少なさ ◎ 研修内容と医院が連携 △ 情報ギャップもある
条件の自由度 △ 紹介先が限定される ◎ 自由に選べる

「ブランクがあるし、いきなり応募するのは不安…」
そんな方におすすめなのが、
復職支援と求人紹介がセットになったサービスです。

実技研修や面接対策までフォローしてくれるので、
自信をもって復職を目指せます!

歯科衛生士の復職支援

5新しい職場で失敗しがちなこととは?

新しい職場でありがちな4つの失敗です。

  • ブランクを気にしすぎること
  • 新人だからと遠慮しすぎること
  • こうしなきゃという先入観をもってしまう
  • 自分を大きく見せようとする

大事なことは、

背伸びを仕方ない

そもそも職場が変われば、色んなやり方も方針も
変わってきます。

学生時代に良い成績をとる人よりも、
現場に出てからも学び続ける人のほうがスゴイ
という事をあなたも気づいてると思います。

それでももしブランクが10年以上などと不安に思っている
場合には、

協会が主催している勉強会やセミナーに参加してみたり

自分なりに最新の法律関係の簡単な解説書を読んでみたり
するというのも方法です。

まとめ

ブランクが長いとどうしても、自分を過小評価しがちです。
でも職場の人にどう思われるかよりも、
目の前の患者さんのために
出来る事に集中すると良いかもしれません。

患者さんのためにと言っても、衛生士としての
技術だけではありません。

歯科医院にくる患者さんは不安に思っていることも
多いはず。

そんな時に一言、
「急に雨降ってきましたけど、大丈夫でしたか」とか

「お仕事の時間調整して来てくださったんですか」

「空いている席どこの椅子でお待ち頂いても良いですよ」などと

何気ない気遣いの言葉をかけてあげて少しでも
緊張をほどいてあげるのも出来るでしょう。

そうやって、歯科衛生士という「職業」にこだわらず、
「人」として接することができるのも

ブランクがある間に色んな人にあったり、
迷ったりしてきた人だからこそ気付ける事もあります。

なので、面接のときもブランクがある事に後ろめたさを
感じて自信を無くす必要はありません。

むしろ、正直にブランクに不安があることや、それでも
精一杯仕事を覚えていきたいという気持ちを話すほうが
好感が持てます。

あとは、たくさんある情報に流されず、
自分にあったリスキリング制度や転職サイトを選ぶことも
大切です。

タイトルとURLをコピーしました